Outlookでメールを送るときに、複数のメールアドレスを利用している場合、差出人のアドレスを変更したい場合があると思います。今回はその手順について記載いたします。
※Exchange環境で、該当メールアドレスで送信権限がある前提です。
検証環境:
Windows10 20H2, Office 365 E5, ThinkPad X395
目次
送信時の差出人を変更する方法
Outlook開き、「ホーム」→「オプション」の順に開き、「差出人」をクリックすると、「宛先(T)」の上に「差出人(M)」の項目が追加され、ここから差出人のアドレスを検索し入力することで別のアドレスで送信することが可能です。※予め送信権限が付いていることが前提
送信したメールを共有メールボックスの送信済みアイテムフォルダに格納する方法
以下のスクリプトを実行することで、共有メールボックスをOutlook開いて利用しているOutlook上で、メールを送信した場合に、差出人のメールボックスの送信済みアイテムフォルダへメールを格納させることができます。※予め送信権限が付いていることが前提
- 以下コードをテキストファイルに保存し、適当な名前を付け、拡張子を.vbsにして保存した上で、実行します。
※Outlook2016以降の環境を前提としたコードです。Outlook2013の場合はstrPath =内の16.0の部分を15.0にしてください。On Error Resume Next strPath = "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Preferences\DelegateSentItemsStyle" Set objShell = WScript.CreateObject("WScript.Shell") iDelSent = objShell.RegRead(strPath) If iDelSent = 1 Then objShell.RegWrite strPath, 0, "REG_DWORD" Else objShell.RegWrite strPath, 1, "REG_DWORD" End If nDelSent = objShell.RegRead(strPath) WScript.Echo "DelegateSentItemsStyle: " & iDelSent & "->" & nDelSent
- スクリプト実行後、以下のようなポップアップが現れるので、DelegateSentStyleの値が1になる事を確認します。
- 上記の後、Outlookを再起動します。
- 開いている共有メールボックスを差出人としてメールを送信すると、送信したメールが送信に使用した共有アカウントのメールボックスの送信済みアイテムに格納されます。
まとめ
Outlookに慣れている方は今更感がありますが、新入社員などのオリエンテーションを行っていると割とよく受ける問合せのため記事にしてみました。また後者は業務などで複数のメールアカウントを利用している場合に、デフォルトのOultookの設定だとすべて個人アカウントの送信済みアイテムに入ってしまいますので、共有メールボックスで送信したものは共有メールボックス上で管理したいといった場合に有効です。誰かのお役に立ちますように(^^)
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