PowerAutomateでワークフローを作成している際、条件に応じてメール送信するようにしていたのですが、届いたメールの本文が見づらいと問合せがあったので、HTMLとCSSを使って見た目を整えました。
目次
作業環境:
Windows10 Pro 21H2, ThinkPad X395, Office365 E3
ワークフローの新規作成
- OfficeメニューからPowerAutomateを開き、左カラムの「+作成」を開くと、いろいろな種類のワークフローのテンプレートが一覧で表示されますので、使いたいフローを選択します。
今回は例として「自動化したクラウドフロー」を選択します。 - フロー名を入力し、フローのトリガー(どんな条件の時にフローが開始されるか)を選択します。今回は例として「アイテムが作成または変更されたとき」を選択します。
- 以下の様にフローの編集画面が開きますので、「アイテムが作成または変更されたとき」アクションの中で「サイトのアドレス」項目からフローを適用したいリストが含まれるサイトを選択します。
- 次に「リスト名」からフローを適用したいリスト又はライブラリを選択します。今回は例としてTestListというタイトルでリストを作りましたので、こちらを指定します。
メールアクションの設定
- 前項に続き、「新しいステップ」ボタンを押します。
- 「操作を選択してください」と項目が表示されるので、「コネクタとアクションを検索する」検索窓に「メール」と検索し、結果から「メールの送信(V2)」を選択します。
- メールアクションの設定が入力できるようになるので、必須項目の「宛先」「件名」「本文」に内容を入力します。
こちらに入力した内容が、フローが実行されてこのステップを通るたびに実行される形です。
本文のデザインの調整
- 本文上の操作項目リボン内の一番右側の、「</>」を押します。こちらを押すとHTML編集モードになります。
- 本文内に以下のコードをコピペします。表示は1pxの黒のボーダータイプの6段テーブルになります。
1~5段目のテキスト内に任意の項目を設定してください。6段目はリスト内の対象アイテムへのリンクになります。<style> table.rfatable { margin: 5px 10px; border-collapse: collapse; border-spacing: 0; } .rfath { border: 1px solid #818181; font-size: 0.9em; padding: 5px 10px; font-weight: bold; } .rfatd { border: 1px solid #818181; font-size: 0.9em; padding: 5px 10px; font-weight: normal; } </style> <table class="rfatable"> <thead><tr><td class="rfath">ここに項目を入力</td><td class="rfatd">ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置</td></tr></thead> <tbody><tr><td class="rfath">ここに項目を入力</td><td class="rfatd">ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置</td></tr> <tr><td class="rfath">ここに項目を入力</td><td class="rfatd">ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置</td></tr> <tr><td class="rfath">ここに項目を入力</td><td class="rfatd">ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置</td></tr> <tr><td class="rfath">ここに項目を入力</td><td class="rfatd">ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置</td></tr> <tr><td class="rfath">アイテムへのリンク</td><td class="rfatd"><a href="@{triggerOutputs()?['body/{Link}']}">Link</a></td></tr></tbody></table>
- 「ここに項目を入力」にリストにしたいコンテンツの名前を入力します。
今回は例として先頭行をタイトルにします。 - 「ここに動的なコンテンツの追加からの選択した項目を設置」テキストを選択し、本文エリア右下の「動的なコンテンツの追加」から「アイテムが作成または変更されたとき」項目内の「Title」を選択します。
- 以下の様にコンテンツが埋め込まれます。
- 他の行も同様に入力し、テーブルを作成します。
保存&動作検証
- 前項に続き、「保存」ボタンを押すと、フローが保存されます。
保存が成功すると、以下の様に緑バーで「フローを開始する準備ができました…」のメッセージが表示されます。 - 実際にリストに項目を新規作成し、保存します。保存された時点でそれがトリガーとなり、フローが動作します。
保存後、フローが動作状態を見るには、PowerAutomateの左カラム「マイ フロー」を開き、一覧から作成したフローを選択し、画面内「28日間の実行履歴」項目から見ることができます。
また、実行履歴内の開始時間のリンクをクリックすると、フローの動作の詳細が確認できます。 - 今回の例では、作成または更新時にメールを通知するようなフローにしていますので、正しく設定されていれば以下のような形でメールが届きます。
項目ごとに、先ほどリストに入力した内容が読み込まれて表示されます。
まとめ
通知させるだけであればSharePointの標準機能で可能ですが、このような細かい設定も、PowerAutomateによって可能になりました。他にも、リストの入力の仕方によって通知先を変更させたり、条件によってフロー自体を動かさないようにもできたりと、いろいろな設定が可能なため、業務で使えそうな部分を中心に、別記事でまたもう少し複雑なフローの説明もしていきたいと思います。
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