外資系企業に勤めている筆者のような人間にとっては、無料で利用できる機械翻訳サービスは非常にありがたいもので、一昔前までは無料で利用できる翻訳サービスといえばGoogle翻訳ぐらいでしたが、近年はいろいろな翻訳サービスがあります。またモノによって精度が高い言語が異なったりすることもあるので、翻訳する言語によって翻訳ツールを使い分けることも大事です。
中小企業などでよく利用するケースとしては「日本語⇔英語」、または「日本語⇔中国語」がが多いと思います。今回は、このあたりを中心におススメの翻訳ツールをご紹介していきたいと思います。
目次
Google翻訳
Google翻訳は、皆さんおなじみのGoogleが提供しているサービスなので、皆さんにとって最も馴染み深い翻訳ツールではないでしょうか。無料の翻訳ツールとして長い間世界中で幅広く使用されており、また2016年9月より「ニューラルネットワーク」と呼ばれる、人間の脳を構築する神経細胞(ニューロン)を模した翻訳システムを導入したことにより、それまでの単語単位の翻訳と比べてより自然な翻訳が可能になりました。また、Googleブラウザの拡張機能により、表示されているWebサイト全体の翻訳も可能です。さらに、音声認識によるテキストの入力や、スマホ向けのアプリなど、便利な機能が数多くあります。
- 100言語以上への翻訳が可能
- 「ドキュメント」ボタンから文書全体の翻訳が可能
- 「ウェブサイト」ボタンからURL入力で対象サイト全体の翻訳が可能
- パソコン/スマホのブラウザからの使用が可能で、アプリも有り
- 一度に翻訳できるのは5000字まで
- 翻訳ファイルのダウンロードでオフラインでの利用が可能(アプリ版)
- 撮影した画像内のテキストの翻訳が可能(アプリ版)
DeepL翻訳
このDeepLはドイツ発の翻訳サービスで、最先端のAI技術が搭載されているため、翻訳された文章は非常に評価が高く、特に日本語⇔英語の翻訳は筆者の体感ではGoogle翻訳より優れているように感じました。。現時点で26の言語に対応しており、その数は次第に増えていっています。有料プランを使用すると、文字数制限なしでの翻訳や、文書ファイルを丸ごとの翻訳することが可能になります。
- 深層学習(AI)を使用した高精度な翻訳が可能
- 無料プランでも26の言語数対応(2022/5時点)
- 有料プランDeepL Proでは文字数制限無し・文書ファイル丸ごと翻訳可能
Weblio翻訳
Weblioも古くからある翻訳サービスで、語学学習をしたことのある方なら一度は使ったことがあるのではないかと思います。Weblio翻訳は日本語圏向けのオンライン辞書や百科事典を提供するサイトで、英語を含む3ヶ国語に対応しています。口語的な表現が不得意という特徴はありますが、翻訳結果が文章ごとに確認できたり、結果に多数の例文があったりなどの便利さがあります。
- オンライン辞書サービスを提供する統合型無料翻訳サービス
- 翻訳の結果は文章に分けて確認が可能
- 類似表現の検索が可能
エキサイト翻訳
エキサイト翻訳の最大の長所は、翻訳したい分野の選択ができるところです。日常の会話に対してはあまり利点を感じないかもしれませんが、分野選択をすることにより、専門的な文章などが入っている場合も翻訳することができるようになります。無料で分野に応じた翻訳をできるので、専門的な仕事や環境においては非常に有用性があるでしょう。
- 翻訳したい分野(文学系、工学系など)を選択が可能
- 分野選択により高い精度の翻訳が無料でできる
- 32の言語に対応可能(2022/5時点)
まとめ
上記に挙げたものは、比較的注目が大きかったり、昔からのシェアが大きかったりするものですが、他にも世の中にはいろいろな翻訳ツールがあり、これからもより便利なサービスが出てくると思われます。それぞれ目的に応じて有利な点がありますので、うまく使い分けることができれば良いですね。
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