Oracleがインストールされている環境で動いているサーバーで、ドメインに参加する必要が生じたため、ホスト名の変更と併せて作業することになりましたので、設定方法についてメモします。
大きく分けて以下の手順があります。
- 1.spfileの取得と確認
- 2.Oracleリポジトリを削除
- 3.IPアドレスおよびコンピュータ名の変更
- 4.oraファイルの変更
- 5.spfileの変更
- 6.Oracleリポジトリを作成
1.spfileの取得と確認
sqlplusにsysdba権限でログインし、以下コマンドを実行してspfileの格納パスを取得します。
$sqlplus DBユーザー名/パスワード as sysdba
$select value from v$system_parameter where name = 'spfile';
取得した格納パスにinitORCL.oraファイルが存在しない事を確認します。
存在する場合は、リネームします。
sqlplusにて,以下コマンドを実行してspfileの内容を出力します。
create pfile=’取得したパス\initORCL.ora’ from spfile;
出力されたinitORCL.oraをnotepadなどで開き(Linux環境の場合はviなどで開き)、hostの項目を確認します。
IPアドレスまたはホスト名が記述されていなければ、initORCL.oraを削除します。
2.Oracleリポジトリの削除
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドでOracleリポジトリを削除します。
emca -deconfig dbcontrol db -repos drop
「Enterprise Managerの構成が正常に完了しました」と表示されれば、正常にリポジトリの削除は完了しています。
3.IPアドレス・コンピュータ名(ホスト名)変更
サーバーのIPアドレスまたはホスト名の変更を行います。
4.oraファイルの変更
下記のファイルに対して、それぞれ必要な変更を行います。
各ファイルの”host”の項目に変更するIPアドレスまたはコンピュータ名を記述します。
%ORA_HOME%\NETWORK\ADMIN\listener.ora
%ORA_HOME%\NETWORK\ADMIN\tnsnames.ora
%ORA_HOME%\NETWORK\ADMIN\sqlnet.ora
同様にオラクルのディレクトリ(C:\oracle等)以下を検索して、下記のファイルに対して変更を行います。
※存在しない場合は変更は不要です。
cman.ora
names.ora
initORCL.ora
init.ora
5.spfile変更
“1.spfileの取得と確認”にて,initORCL.oraを削除していなければspfileの更新を行います。
sqlplusにsysdba権限でログインし、以下コマンドを実行しspfileの更新を行います。
create spfile='取得したパス\spfile.ora' from pfile='取得したパス\initORCL.ora';
取得したパス\spfile.oraのタイムスタンプから更新された事を確認します。
取得したパス\initORCL.oraファイルは削除します。
6.Oracleリポジトリを作成
コマンドプロンプトで、以下のコマンドでOracleリポジトリを作成します。
emca -config dbcontrol db -repos create
更新の確認
コマンドプロンプトにて tnsping orcl
sqlplus にてログイン
Oracle Enterprise Managerにてログイン
上記が問題なけれ成功です。
参考リンク:https://docs.oracle.com/cd/E57425_01/121/ADMQS/GUID-DE8A79BD-FAE4-4364-98FF-D2BD992A06E7.htm
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