iPhoneでテザリングが接続できない時の対処方法
「個人用ホットスポットが出てこない」「パスワードが正しいのに繋がらない」「USBで認識しない」など、iPhoneのテザリングがうまくいかない時の原因と対処を、最短で復旧できる順にまとめました。Wi-Fi/Bluetooth/USBのいずれにも有効です。
まずは“30秒”で試すクイックチェック
- 設定 > モバイル通信 > インターネット共有をオン(「ほかの人の接続を許可」もオン)。
- 機内モードを10秒オン→オフ(電波スタックのリセット)。
- インターネット共有のパスワードを変更(古いキャッシュを無効化/後で接続端末側で「このネットワーク設定を削除」)。
- 接続したい端末側で、対象SSIDを削除→再接続(Windowsは「ネットワークを忘れる」、Macは「このネットワーク設定を削除」)。
症状別:原因と対処
1) SSID(iPhone名)が一覧に出てこない
- インターネット共有がオフ:設定 > モバイル通信 > インターネット共有をオン。表示されない場合は一度オフ→オン。
- 電波/帯域の相性:設定 > モバイル通信 > インターネット共有の「互換性を優先」(Maximize Compatibility)をオンにして2.4GHz優先にする(古い機器が5GHzに非対応な場合)。
- 接続上限:同時接続数はキャリア/機種で制限あり。不要な端末を切断して再検索。
- 端末の位置:バッグ・ケース・ポケット内で遮蔽されると見えにくいことあり。露出させて再検索。
2) パスワードが正しいのに接続できない(Wi-Fi)
- キャッシュ不整合:接続端末側で該当SSIDを削除→再入力。
- iPhone側のパスワード更新:単純で短いものに一時変更して再接続(後で強固な値に戻す)。
- プライベートアドレス(ランダムMAC):相手側がMAC制限環境だとはじかれる場合あり。接続端末の対象SSID設定で「プライベートアドレス」をオフにして試す。
- VPN/プロファイル:iPhoneにVPNやフィルタのプロファイルがあると接続完了直後に切断されることがある。設定 > 一般 > VPNとデバイス管理で一時無効化して切り分け。
3) USBテザリングが認識しない(PC接続)
- 信頼ダイアログ:iPhone接続直後の「このコンピュータを信頼しますか?」で信頼を選択。
- ケーブル/ポート:MFi認証のケーブルに変更/別ポートで再試行。ハブ経由を避ける。
- ドライバ:WindowsではApple Mobile Device USB Driverが必要。iTunes(Microsoft Store版)を一度インストール/更新すると解決することが多い。
- 共有の優先:設定 > モバイル通信 > インターネット共有を開いたまま接続(状態更新が即時反映されやすい)。
4) Bluetoothテザリングが不安定
- 再ペアリング:両機器でペアリングを削除→再度ペアリング。
- Wi-Fi/USBへ切替:Bluetoothは速度/安定性が低め。可能ならWi-FiかUSBに変更。
5) そもそも「インターネット共有」メニューが出ない
- キャリア/プラン未対応:一部プランではテザリングがオプション契約。契約状況を確認。
- キャリア設定の更新:設定 > 一般 > 情報を開くと更新ダイアログが出る場合あり。適用後に再起動。
- APNの不整合:企業/学校のプロファイルでAPNが固定されていると表示されないことがある。管理者に確認。
通信・省電力・制限設定の見直し
- モバイル通信がオフ/制限:設定 > モバイル通信で通信オン、通信のオプションの省データモードを一時オフ。
- 低電力モード:設定 > バッテリー > 低電力モードをオフ(バックグラウンド制御が影響する場合)。
- コンテンツフィルタ/ペアレンタル:スクリーンタイムやMDMのコンテンツ制限でテザリングがブロックされることがある。設定 > スクリーンタイムを確認。
接続先デバイス別ポイント
Windows PC
- Wi-Fi:設定 > ネットワークとインターネット > Wi-FiでSSIDを削除→再接続。IPv4自動取得(DHCP)を確認。
- USB:デバイスマネージャーでApple Mobile Device USB Driverがエラーなら再インストール。社内PCはセキュリティ製品のネットワーク保護が干渉することあり。
Mac / iPad
- Wi-Fi:システム設定 > ネットワークで対象ネットワークを削除→再接続。必要に応じてWi-Fiの詳細 > このネットワークを削除。
- USB(Mac):FinderでiPhoneが見えるか確認。見えない場合はケーブル/ポート変更。
ネットワークを一気にリフレッシュ(効果大)
下記は広範囲の接続不具合を一掃できます(実行前にWi-Fiパスワード等の再入力が必要)。
- iPhoneを再起動 → まずはこれだけで復旧するケースが多い。
- キャリア設定の更新 → 設定 > 一般 > 情報を開き、更新案内が出たら適用。
- ネットワーク設定をリセット → 設定 > 一般 > 転送またはiPhoneをリセット > リセット > ネットワーク設定をリセット。
- iOSを最新化 → 設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート。
企業・学校(MDM)端末での注意点
- ポリシーでテザリング禁止:MDMの個人用ホットスポットの許可設定がオフだと表示自体が消える。
- コンテンツフィルタ/証明書:社内フィルタや証明書型プロキシがあると、接続はできても通信が流れないケースあり。管理者にホットスポット通信の例外を相談。
- APNプロファイル:テザリング用APNが別になっているキャリア構成ではプロファイル不整合で失敗することがある。
チェックリスト(保存版)
- インターネット共有オン/パスワード更新済み
- 「互換性を優先」を試した(2.4GHz)
- 接続端末側でSSID設定を削除→再接続
- VPN/プロファイル/省データ/低電力を一時オフ
- USBは「信頼」を選択/ドライバ確認(Windows)
- 再起動→キャリア設定更新→ネットワークリセット
- キャリアのテザリングオプション契約を確認
それでもダメな時は
以下を添えてキャリアまたはAppleサポートに連絡すると話が早いです。
- 症状(SSIDが出ない/接続はするが通信不可/USBのみ不可 等)と再現手順
- iOSバージョン/キャリア名・料金プラン/キャリア設定のバージョン
- 試した対処(本記事のチェック項目)
※本記事は一般的な切り分け手順です。社内のセキュリティ製品やMDM設定、キャリア契約によっては管理者の対応が必要になる場合があります。


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