Outlookデスクトップアプリを利用している環境で、昨年の秋以降ぐらいからOutlookを利用中に画面の表示が崩れ、捜査に支障をきたすケースが発生しているため、現在も事象が発生した場合はフォローしているのですが、今まで改善が見られた対処方法について記載したいと思います。
目次
作業環境:
Windows10 Pro 21H2, ThinkPad X395, ドメインネットワーク内
バックグラウンドで動いている不要なアプリやプロセスを停止する
- タスクマネージャーからプロセスを停止する
Windowsの検索でtaskmgrと入力するか、又はタスクバー上で右クリックし、タスクマネージャーを起動→「プロセス」タブからCPU使用率やメモリの消費量が高いプロセスを確認し、停止できるものであれば、右クリック→タスクの終了(E)を押下します
- バックグラウンド アプリの停止
Windowsの「設定」→「プライバシー」→左カラムを下にスクロースし、「バックグラウンド アプリ」をクリックし、「アプリのバックグラウンド実行を許可する」のチェックを外します
- Microsoft Storeの設定を確認
Windowsの検索で「Microsoft Store」と入力し、Microsoft Storeアプリを実行→「アプリ更新」や「ライブタイル」、ビデオの自動再生などのボタンをOFFにする - システム構成からWindows起動時に実行するプロセスを設定する
Win+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「msconfig」と入力しEnterを押します。管理者認証を求められる場合は管理者情報入力します。
「サービス」タブをクリックすると一覧が表示されるので、「状態」が実行中のもので不要なものを選び、適用しOKで閉じます※Microsoftのサービスをすべて隠す(H)にチェックを推奨します
筆者環境では製造元がLenovoやLenovo Group Ltd.,のものをすべて無効にしています。またSystem UpdateもLenovo System Updateツールのことですので、無効にしておいて問題と思われます。
メインメモリ(RAM)を増設する
メインメモリ(RAM)が少ない場合は、メモリを増設することで改善される可能性があります。メモリ自体がオンボードだったり、増設用のソケットが無い場合もありますので、事前に端末の型番などで仕様書などを探し、ソケットの数を確認しましょう。※筆者が使用しているX395はオンボードでした
Officeアプリの関連設定を変更する
もう一つ、Officeアプリの設定変更で改善されるケースもあります。手順は以下の通りです。
- Excelの「ファイル」タブ→「オプション」の順に開く
- 「詳細設定」→「表示」内の「ハードウェア グラフィック アクセラレータを無効にする(G)」にチェック
- OKボタンで閉じ、他のOfficeアプリ含めすべて開きなおす
まとめ
筆者環境ではOfficeアプリ側の設定を行ったところ改善が見られました。Outlookは多くの企業で使われているメーラーですので、お役に立てると幸いです。
また、根本的な解決ではないですが、もしOffice365環境の場合は、Web版のOutlookを利用する等で安定する可能性もあります。また、デスクトップ版のOutlookで文字化けしてしまったりしている場合にWeb版のOutlookを見ると正常に閲覧できるケースもあります。
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