管理者パスワードを忘れた時の“最後の手段”候補:Ultimate Boot CD (UBCD) 5.3.9 について

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重要な免責事項
本記事は所有者本人の端末正当な権限のある環境での災害復旧・保守を目的とした高レベルの紹介です。
不正アクセスや第三者の端末への利用は法律に違反しますので、取り扱いにはくれぐれもご注意ください。

UBCDとは?

Ultimate Boot CD (UBCD) は、
多数の診断・保守ツールを1枚にまとめたブータブルメディアです。OSが起動しない時や、ストレージ/メモリ/CPU診断、
起動トラブルの切り分け、データ救出などに役立つユーティリティが収録されています。最新の安定版として
5.3.9 が公開されています(無料ダウンロード可)。

主なカテゴリ

  • CPU / メモリ診断(ハード不調の切り分け)
  • ストレージ検査・SMART/不良セクタ確認
  • パーティション/バックアップ関連ユーティリティ
  • 起動修復・ブートローダ関連ツール
  • ネットワーク診断・クローン作成 など

想定シナリオ(例)

  • OSが立ち上がらない・ブルースクリーンで困っている
  • ハード故障かソフト障害かを即席で診たい
  • どうしてもサインインできずデータ保全を先に行いたい

利用前に必ず確認すること(超重要)

  • BitLocker/ファイル暗号化:フルディスク暗号化が有効なPCでは、起動後に回復キーが必要になる場合があります。キーがなければデータにアクセスできません。
  • EFS/資格情報の破損:アカウント情報に関わる操作は、暗号化ファイルや保存済み資格情報に影響が出ることがあります。
  • 組織ドメイン/オンラインアカウント:AD/AAD(Entra ID)やMicrosoft/Apple等のオンラインIDで運用している場合、まずは公式の回復手順を利用してください(下記参照)。
  • バックアップ最優先:ストレージの状態が怪しい時は、操作に先立って別媒体へ丸ごとイメージ退避を推奨します。

公式の代替手段(優先度 高)

まずは上記の“正規ルート”での回復が推奨です。どうしても難しい場合の「ブートディスクによる診断・復旧」の候補としてUBCDを検討します。

UBCD 5.3.9 の入手先と参考情報

UBCDは無償で配布されていますが、収録ツールごとにライセンスの取り扱いが異なる場合があります。業務利用・再配布などの条件は各ツールのライセンスをご確認ください。

やってはいけない・注意したいこと

  • 第三者の端末での使用:権限のない端末への使用は厳禁です。
  • 暗号化ボリュームの軽率な変更:復旧不能になる可能性があります。事前に回復キーを確保し、必要に応じて複製ディスクで作業しましょう。
  • “突破手順”だけを目的にしない:復旧の目的はデータ保全と正規のアクセス回復です。まずは公式手段を試し、証跡も適切に残しましょう。

手順

前項のUBCDインストーラーを、Rufusなどを使用してUSB等に焼きます。
その後、以下の流れで操作します。

  1. パスワードリセットを行う端末に接続
  2. Boot optionからUSBデバイスを選択してBoot(※デバイスによってブートデバイスを指定するショートカットキーは異なるのでデバイスの型番などから確認が必要。ThinkPad X395ではF12、HP Elitebook 630 G10ではF9)
  3. 選択してもBootしない場合、Secure Bootを無効にしたり、ブート方法をLegagy Bootに指定することでBootするようになります
  4. UBCDのメニュー画面からParted Magicを選択➡Windows 64bitであれば、Default settings 64 (Runs from RAM)を選択
  5. しばらく待つとParted Magicのデスクトップ画面が表示されるので、左下のメニューからSystem ToolsChange Windows Passwordを選択
  6. 画面中央にディスク選択画面のポップアップが表示されるので、Windowsシステムファイルのあるディスクを選択
  7. chntpw Main Interactive Menuの選択肢から、1 – Edit user data and passwordsをを選択しEnter
  8. Usernameの一覧が表示されるので、パスワードをリセットしたいアカウント名を入力しEnter
  9. User Edit Menuの選択肢から1 – Clear (blank) user passwordを選択しEnter (※2も試しましたが筆者環境ではうまく適用できませんでした)
  10. Password cleared! と表示されたらパスワード消去成功
  11. !を入力しEnter
  12. q – Quit (you will be asked if there is something to save)を選択しEnter
  13. White hive files? と聞かれるのでyを入力しEnter
  14. コマンド画面が自動的に閉じるので、画面右下のアイコンからLogoutTurn Off Computerを選択してPCをシャットダウン
  15. PCが停止したらUSBを取外し
  16. PCを起動し、ログイン画面でパスワードに何も入れずにEnter (成功していれば、そのままデスクトップが開きます)

参考動画(外部)

UBCDの利用イメージや流れは、以下の動画が参考になります(掲載元のガイドラインに従ってご視聴ください)。

よくある質問

Q. UBCDは“パスワードを消すツール”ですか?

A. いいえ。UBCDは診断・復旧全般のツール集です。収録物の中にはアカウント管理に関わるユーティリティもありますが、不正アクセス目的の利用は禁止です。まずは公式の回復手順を優先してください。

Q. 企業環境で使って良い?

A. 収録ツールごとにライセンス条件が異なることがあります。社内規程や監査要件を確認し、必要に応じて承認を得た上で使用してください。

Q. どんな時に役立つ?

A. OSが起動しない・ストレージに異常の兆候がある・とにかくデータ保全を先に行いたい、といった障害対応の初動で特に有用です。

本記事は教育・検証目的の高レベル解説です。具体的な突破手順は記載しません。必要に応じてメーカー/プラットフォーム公式サポートをご利用ください。

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